ぱっつぁん[オルタ]のブログ(仮)

アニメゲーム音楽等、幅広くやっている、闇鍋のようなブログです。

【銀魂解説】空知先生が熱を出しながら極限状態で描いた話数まとめ【カオス回】

どうも、ぱっつぁん[オルタ]です。

今回は銀魂を連載していた時の空知先生が、高熱状態で描いた回を紹介していきます。

どうしてそんな状態で漫画を描いたのか…

そう、昔のジャンプは熱が出ても休ませて貰えなかったのです…ブラック…

↓動画版

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かもしれない運転で行け

原作:15巻

アニメ:72話

【あらすじ】

桂と一緒に運転講習を受けることになった銀時だったが、桂の「かもしれない運転」がどんどんとエスカレートしていき…というストーリー。

 

この話を描いた時、空知先生は風邪で38度くらいの熱があり、ヅラの妄想部分はヅラと同化して極限のトランス状態で描き切ったそうです。

どんどんとヤバい方向へ突っ走って行く、ぶっ飛んだヅラの妄想は、トランス状態で描くくらいがちょうど良いのかもしれません(笑)

銀魂は1話のエピソードやひょんな一言でその後のキャラの方向性が決まってしまう事が多いそうなのですが、空知先生が高熱で描いたこのエピソードがなければ、今後のヅラの妄想エピソード(脱獄とか同窓会とか)は存在しなかったのかもしれません。

 

幽霊旅館篇

原作:23巻

アニメ:131~134話

【あらすじ】

別名「スタンド温泉篇」

銀さん達がお登勢さんに紹介されてやってきた旅館は幽霊旅館で、銀さんがその旅館で働くハメになる…というエピソード。銀さんが歌う「千の風になって」が有名ですね。

 

このエピソードを描き始めてから良くないことが続き、空知先生は突然39度の高熱&下痢に襲われます。水っぽいどころではなく、レーザービームレベルの下痢で、しかも職場のアシスタントさんを含め7人中6人がレーザービーム状態の同じ症状を発症。熱&下痢にうなされながらも、なんとかその週を乗り切ります。

空知先生はアシスタントさん達と話し合った結果、本編でブリーフにうん筋を付けた「秀吉の祟り」なのではないかという話になり、お祓いやお札など、話が大きくなっていきます。この流れは良くないと思った空知先生は「なんでも呪いのせいにしてたらキリがない。呪いっていうのは一種の自己暗示なんだ」とアシスタントさん達を落ち着かせます。

そんな空知先生の元に齋藤担当から電話があり

「本当にヤバいのは、秀吉じゃなくてお岩さんらしくて…シャレにならないくらいヤバそうなので、お祓いに行ってきます」と齋藤さんは“自身の身には何も起こっていない”のに、満身創痍の空知先生達を置いて1人でお祓いに行ってしまい、空知先生達の反感を買っていたそうです。

齋藤さんがお祓いに行った結果、宮司さんに「全然大丈夫、考えすぎ」と言われ、買ってきたお札を仕事場に貼り、事は一件落着。無事に幽霊旅館篇も描き切る事ができました。

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今回の件の教訓は「幽霊ネタやる時は慎重に」という201訓のサブタイトルになっています。23巻ではこの件が面白おかしく語られていますので、気になる方は是非ご覧下さい。

 

何回見てもラピュタはいい

原作:28巻

アニメ:161~162話

【あらすじ】

寺門通オフィシャルファンクラブ決定戦の2戦目は、バーチャル空間でお通ちゃんをラブホに連れ込んだら勝ちというとんでもない対決になり…というストーリー。アイドルにどんな事やらせてんだとか思ったりしますが、それはさておき…

 

空知先生は執筆中に40度の熱が出てしまい…

空知先生「コレはもう大好きなジブリの話で乗り切るしかないな」

と真選組キャラ達がジブリ談義を延々と展開するこの話になったそうです。コレでもかとジブリ談義が繰り広げられる人気エピソードですね。

この時のことを空知先生は

空知先生「どうにかしてくれよ…って感じで描いてる。頭から麻薬的なものが出ている。当時のジャンプは40度の熱でも休ませてくれなかった」

当時のジャンプはブラック企業ですね…

前半の「ジブリ談義」もカオスですが、後半の「ガンダーラ・ブホテル」も負けじとカオスですよね。ナレーさんってなんだよw

通常の空知先生では出てこない、極限状態だから引き出されたネタだと思います

 

なんとかその週を乗り切り、その後は熱が引き安心していたのですが…

その翌週、執筆中に40度の熱がまさかの復活!

しかもこの週は「銀魂5周年記念の表紙&巻頭カラー回」という、絶対に休めない号でした。

 

当時の齋藤担当(2代目)は深夜に数時間、意識が朦朧としている空知先生に、後ろからスタンドの如く

齋藤担当「次のコマ、こういうネタはどうっすか?」

と指示を出し続け、なんとかその週を乗り切ったそうです。

 

2週間に渡る死闘で、ホントに死にかけたそうですが、無事に描き切りかつ、読者アンケートの結果も良かったので、40度の熱が出ても漫画が描けるんだという自信にも繋がったそうです。

特にジブリの回は、かなり人気だったとか。

好きな回にあげる方も多いですよね。

 

それ以降


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それ以降は、インフルエンザやノロウイルスになったりしていたりしていたようですが、ひどい時はしっかりと休載させてもらっているようで、BLEACHとセットで休載なんて時もあり、その時は大きな話題になっていました。

まぁ、情報が出てないだけで、もしかしたら酷い状況で描いた回があるのかもしれませんが…

 

最後に

というわけで、空知先生が高熱で描いた回まとめでした。高熱だとトランスする回を描く傾向がある気がします。

「空知先生が高熱が描いた」という事を頭に入れて見返してみると、色々と違って見えてくる部分もあったりするので、該当のエピソードをぜひ見返してみて下さい!

最近のジャンプはワンピース、呪術廻戦、ヒロアカといった人気作は数ヶ月に一度休載をもらっている感じで、時代の流れを感じますね。ホワイト企業!