12月24日はクリスマスイヴ…
街にはつがいのリア獣どもが溢れる…
そんな素晴らしく不愉快な日…
自分も例年であれば憂鬱な気分になるのですが、今年は違いました!
今年のイヴは…
1人で米津玄師さんのライブに行ってきました!
今寂しいやつとか思った奴、ちょっと表に出ろ…
取り乱してしまいましたすいません。
というわけで以下、ライブのレポになります。
(ネタバレにご注意ください。)
会場前
自宅から近いので、上野学園ホールにはよく行くのですが、普段の上野学園ホールでは考えられないくらいグッズ売り場に長蛇の列が!1時間くらい並びましたが、その間ずっとFGOのイベントを周回していました(笑)いやー捗った捗った!
地方公演ラストの20公演目+イヴということで立見も出るくらいの人気だったようです。
クリスマスイブという事でサンタ帽をかぶったファンもちらほら。
開演時間が過ぎ、会場の期待が高まる中ステージが暗転しました。
本編
0:opening
ステージが暗転して、さぁ立つかと思ったのですが…誰も立たないw(私のように立とうか迷っている感じの人は居ましたが…)
しかし、米津さんの登場で大きな歓声とともに立ち上がる客席!
1:fogbound
(4thアルバム「BOOTLEG」収録)
今回のツアータイトルでもある「Fogbound」からスタート!
Fogboundは「霧が立ちこめた、〈船・飛行機などが〉濃霧で立ち往生した」などの意味ということで大量のスモークが、その効果で光るステージが美しかったです。
2:砂の惑星
(4thアルバム「BOOTLEG」収録)
ボカロ楽曲のセルフカバー。ボカロ界隈の曲のタイトルとか歌詞をオマージュとして入れ込んでいる、中毒性が高くすごく好きな曲!2曲目で会場のボルテージが上がりまくります!
3:ナンバーナイン
(5thシングル、4thアルバム「BOOTLEG」収録)
このアルバムの中で一番最初にできた曲。ルーヴルNo.9という展示会のテーマ曲でもある、漫画をテーマにした曲。
4:飛燕(ひえん)
(4thアルバム「BOOTLEG」収録)
アルバムのオープニング曲でもある「飛燕」疾走感があり飛んでいるような感じがする。「風の谷のナウシカ」のオマージュとして作成した楽曲。
5:春雷
(4thアルバム「BOOTLEG」収録)
美しく綺麗な曲。フランスのインディーポップのバンドのイメージらしいけど元ネタがわからないw
6:かいじゅうのマーチ
(4thアルバム「BOOTLEG」収録)
なんだかきらきらしている曲。ゆったりめの曲が続きます。
7:アイネクライネ
(2ndアルバム「YANKEE」収録)
この曲が流れた瞬間の歓声が凄まじかった!そんなライブの定番曲。
8:orion
(6thシングル、4thアルバム「BOOTLEG」収録)
ステージ上が暗闇の中に星空が光るような空間に!とても幻想的な感じ。ラストサビでは、これでもか!というくらいの光源でステージが力強く輝いていました。
MC
「 今日はクリスマスイヴ。カップルや家族で七面鳥だっけ?を食べたりするそんな日にこの米津玄師のライブを選んでいただきありがとうございます!」という挨拶が。米津さんのクリスマスの表現の仕方が何となくクリスマス楽しめない側の人っぽくて面白かったです。
「どうせだったら、今日を死に際に思い出せるくらい美しい日にしましょう。そのためには皆さんの協力が必要です。協力してくれるよな!」「イェー」のコールアンドレスポンス!会場が盛り上がります。
9:LOSER
(5thシングル、4thアルバム「BOOTLEG」収録)
コールアンドレスポンスの後、米津さんのシャウトから始まったのは「LOSER」!激しいキラーチューンという事で一気に最高まで上がる会場のボルテージ。ここからの怒涛のキラーチューン連続の流れが最高でした!
10:ゴーゴー幽霊船
(1stアルバム「diorama」収録)
デビューアルバム収録のライブの定番曲!これは盛り上がる!
11:爱丽丝(アリス)
(4thアルバム「BOOTLEG」収録)
アルバムから盛り上がる曲!初見じゃ読めませんよコレw
12:ドーナツホール
(2ndアルバム「YANKEE」収録)
ここで人気ボカロ曲のセルフカバー!
13:ピースサイン
(7thシングル、4thアルバム「BOOTLEG」収録)
ヒロアカ2期OP!ピースサインという事で、会場が振る手もピースに!なんだか不思議な光景で面白かったですw
14:Nighthawks
(4thアルバム「BOOTLEG」収録)
ストレートなバンドサウンド!学生時代によく聞いていたBUMP OF CHICKENやRADWIMPSへのオマージュとして作った楽曲。疾走感がそれっぽい!
15:love
(「かいじゅうずかん」収録)
薄く透けるスクリーンが下りてアニメーション映像が!生物と木をモチーフにした、なんだか不思議な映像でした。
16:打上花火
(4thアルバム「BOOTLEG」収録)
DAOKOさんとのコラボverよりも優しい感じのソロver。
17:Moonlight
(4thアルバム「BOOTLEG」収録)
このアルバムの中で最後にできた曲。タイトル通り優しい感じの曲
18:灰色と青
(4thアルバム「BOOTLEG」収録)
グラブル将暉とのコラボ曲!発売週はラジオ等で流れまくってた!サビの爆発力が凄い!ライブでは1人で歌うソロverでした。
アンコール
19:ゆめくいしょうじょ
(7thシングル「ピースサイン」収録)
ボカロ曲カバー。loveと同じく映像付きでした。
MC
サンタ帽をかぶって出てきたベースの方のクリスマスに関する嘘のトークを挟み、米津さんの真面目な話に。
ライブ初日はアルバム発売日でまだ誰も聴いたことがない音楽を受け入れてもらえるかという不安もあったが、無事ツアーを完走することができた。20公演を経て、各楽曲がまるで別の曲のように感じる。そんな音楽は只々美しいと感じる。
神様から稲妻のように降りてきたものを口から曲として伝える避雷針のようだと感じる時がある。
ボカロ時代から「自分は誰に向けて曲を届けているんだろう」と思うことがあり、なんでこんな奴のために曲を届けているんだろうと思う瞬間もある…でもそんな瞬間も含めて愛して、只々美しい音楽をこれからも届けていきたい。
これまでに色々なことがあったんだろうなぁと感じるMCでした。いろいろな事を乗り越えた先に到達したであろう今回のアルバムはどれも美しい音楽で素晴らしかったです。
20:Neighbourhood
(7thシングル「ピースサイン」収録)
「近所、地域」という意味のこの曲。曲の感じ的に米津さんはあまりいい子供時代を送っていなかったのかもしれない(暗めな家庭の描写や、友達が交通事故で亡くなったような描写がある)
しかし暗いばかりではなく、最後には子供の自分に胸を張って生きていこうと思える…そんな曲…
オーラスらしい素敵な曲でした。
感想
今回のツアーは4thアルバム「BOOTLEG」をひっさげたツアーということで、アルバムの世界観を歌はもちろん、演出面でも存分に表現していた只々美しく素晴らしいライブでした!特にLOSERからのキラーチューンの連続が最高でした!
BOOTLEGの意味は「海賊版」ということで、「過剰なオリジナリティへの信仰に対する解答」が今回のアルバムのテーマでした。テーマ通りコラボ曲やオマージュ曲がほとんどを占めています。
近年はパクリに対しての反応が過剰すぎる…そんな世の風潮に対し「オリジナルなんてどうでもいい」という米津さんの気持ちが強く出ているそんなアルバムになっていました。
さて、アルバム聴きなおすかな!
↓ナタリーさんのインタビューを参考にさせていただきました。